遠くから見た人

ずっと、あの光景を眺めていた。

眺めていることしか、できなかった。

私には、無理だから。

あなたの元へ走り寄ることなど、できはしないから。

けれど、いつかは。

いつの日か。

強くなって。

恥ずかしがらずに、言える様になりたい。

「好きです」

・・・と。

１話：お節介達の輪舞曲

２話：輪舞曲に踊らされない者達

３話：お節介達と、乙女の結末

４話：始めの一歩

５話：砂の城は波にさらわれて

６話：変わらない様で、変わったもの

７話：心の内に芽生えたもの

８話：揺れる心と増える歪み

９話：予想は予想でしかないけれど

１０話：鈴

１１話：曖昧で許されるわけもなく

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