「そうだね」 「………」
詳しい経緯は時間が無いので省くわ。 文句は考えた人にいいなさい。 「それにしてもやっぱり二木には無理だったか?」 「そうだよ、簡単に恭介の挑発に乗るんだから…」 「あなたに同情される筋合いは無いわ、直枝理樹」 この会話から分かる人はいると思うけど、面子は理樹くん、棗先輩、あたし、二木さん。 順位は棗先輩・あたし・理樹くん・二木さんの順ね。 「理樹くん、あたしよりうまいのに…」 「しょうがないよ、運要素が大きいゲームだし」 そうは言うものの理樹くんの顔はやはり悔しそうだ。 棗先輩に勝ちたいって気持ちが大きいんだろうな。 こうなったらあたしが勝たせてあげる!
「うーん…」 理樹くんの顔は冴えない。 ぶっちゃけると理樹くんは捨牌から見え見えの国士狙い。 多分配牌が良くなかったのと、役満でしか逆転は不可能という事実からくる判断だろう。 「なら!」 おそらく理樹くんはもう聴牌してる。 例えここで役満を理樹くんに振り込んでも飛び直前の二木さんよりは上。 「結論は一つ!」 そして私はもっとも確率の高いと思われる「白」を捨てた。 「ロン!」 そう理樹くんは高く宣言した… やったよ理樹くん、これで理樹くんの勝ちだよ。
「へっ!?」 「これでいいのよね」 これは… そんなまさか 「「「大三元!?」」」
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