リク「幼馴染4人(恭介真人理樹謙吾)にそれぞれ恋人ができてやさぐれる鈴」

 

 

 最近、あいつらに春が来たらしい。あいつらとは理樹、きょーすけ、真人、謙吾のことだ。
 なんかむかしく……。だからそのへんにいたささこをぶっとばしておいた。少しだけすっきりした。

 

ケース1 理樹の場合


「ほら、理樹。食べなさいよ」
「……なんで裸なのさ」
「なんでって……食べてほしいからに決まってるでしょ」
「いやいや、食べてほしいって別に今はそこまで欲しいと思わないけど」
「あら、そうかしら? 理樹のこっちは私を欲しがってるみたいだけど」
「うあっ! だ、だめだよ、佳奈多さん。そ、そこは……」
「なにかしら? ここを大きくして物欲しそうな目をしているり・き」
「もう、そうやっていつも佳奈多さんは強引なんだからさ」
「ふふっ、こうでもしないとスイッチが入らないといったのは理樹よ?」
「そうだっけ?
「そうよ。『僕はMからSに変わるタイプだから佳奈多さんには強引に誘ってもらいたいんだよ』って言ったのはどこのだれかしら?」
「そうだったね。これから佳奈多さんが僕専属の犬になるんだもんね」
「だから、今日もたっぷり虐めてね。ご主人さま」

 

ケース2 きょーすけの場合

「はい、恭介さん。今日のおやつです」
「いつもすまねぇな、小毬」
「いえいえ、私が好きでやってるからいいんですよ〜」
「そっか。ならいただくぜ。小毬を」
「どうぞ〜ってえぇ〜〜〜!!」
「お、こいつはプリンみたいな柔らかさだな」
「ほぁ〜〜〜〜〜〜!!」
「おお、こっちは無限にあふれ出る甘い蜜だぜ」
「だ、だめだよぉ〜〜〜! まだ授業があるんだから〜」
「そんな上目遣いで涙目。俺を誘っているとしかいいようがないぜ! 小毬」
「ち、違うもん〜〜〜」
「違わねーって。こんなに濡れてるんだぜ?」
「うぅー……」
「今日も気持ちよくしてやるからな、小毬」

 

ケース3 真人の場合

「わふっ、マサトどうですか!?」
「んー……まあまあだな」
「なんですか! こっちも向かずに適当に答えて!」
「だってよ、クー公似合いすぎて我慢できなくなりそうだから」
「え? よく聞こえなかったのでもう一回お願いします、マサト」
「だからよ、似あいすぎて襲う手前なんだよ」
「わふ! す、すみません……、マサトの言葉を無視していました」
「そうしょんぼりすんな。今日はコスプレでしてくれるんだろ?」
「ち、違いますよ! これは来ヶ谷さんから借りたやつなので汚すわけには……」
「おーっと、もう我慢出来ないから後で来ヶ谷に謝っといてくれ」
「わわわふぅーーーーーーー!!」
「萌えるぜ、クー公!」

 


ケース4 謙吾の場合

「やはは、はるちん失敗失敗」
「なにが、失敗だ。どうみても狙っているだろう。三枝」
「落とし穴ってうまく出来ると自分でも分からなくなるんデスネ」
「やれやれ、遠まわしにしかお前は出来ないのか」
「は、恥ずかしいんデスヨ。そ、その……するのが」
「理樹や恭介、真人も同じことをしているんだ。恥じることはないさ」
「と、言ってもですがね」
「俺が信用できないか?」
「そうじゃない! そうじゃないけど……まだ恥ずかしいし……」
「そうか……。これから徐々になれればいいさ」
「なら、いつものお願いしてもいいですカネ?」
「ああ、いいぞ」

 

 


 ……あぁ、神様あたしにも春というものを下さい。
 そして同時にこいつら4人に天罰を。


 




    
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