リク『午後をのーぱんで過ごさなくてはいけなくなってしまったこまりんのお話』

 

「ふぇぇ〜、ど、どうしよう……」
 お昼休みも終わりに近づき、そろそろ教室へ戻ろうかというそんなときだった。
「ぱんつ……ぬれちゃったよ〜〜」
 そう、昨日は雨でありまだ乾き切っていなかったのだ、主にコンクリートが。
 今日も天気がぐずっており、空を見上げると曇り空が広がっていた。
 それでも小毬は外でご飯を食べたい気分だったため無理をして屋上にまで出てきたのだ。その矢先にこれである。
「うぅ……午後からの授業どうしよう」
 ものすごく泣きたい気分だ。でも、もうチャイムはなる寸前である。小毬はある決断をした。
「よ、よーし、これでいいかな?」
 そう言って小毬は屋上を後にした。一枚の布切れをタンクの上に残して……。

 

 

のーぱんだよ!? 小毬さん

 

 

 おそるおそる周りを見渡しながら無事に教室に戻ってこれた小毬。戻ってくるまではそれはもう挙動不審であった。
「こまりちゃん?」
「ひゃう!?」
 後ろから声をかけられてびくりと体を震わせる。後ろを向くとそこにはポニーテールが特徴の小毬の親友鈴の姿があった。
「だ、だいじょうぶか?」
 小毬はう、うん大丈夫とだけ鈴に言って席に座る。
「っ……!」
 季節は冬ではないが、もう木の葉も落ち切ってきている11月末。短いスカートは椅子の下まで届かず少しだけお尻の部分にひんやりではなく、冷たい感触。
 椅子はすっかりと冷え切ってしまい、小毬のお尻を容赦なく責め立てる。
「うぅ〜……」
 と呻くも状況がすぐに変わるわけもなく、そのまま授業が始まる。
 

 授業中、少しずつだが、体温で冷たさが徐々に緩和されてきた。小毬は安堵を浮かべノートを移していく。
 もぞり……もぞり……
 お尻の位置が悪いのか少しまた少しと体を左右に揺らしいい座りポジションを探す。
 ここでもない、ここでもないともぞもぞと動いていると、くちゅりと何やら音がした。
 それはかすかな音であり、隣りはもちろん後ろにも聞こえていない、ただ自分にだけ聞こえる音。
(私、感じてるんだ……)
 そう思ったら最後、少しずつ体が火照っていく。
(ノーパンで授業受けて、皆に見られているような感じがして……)
 誰も自分がノーパンだということは知らない。でも、気になってしまうと視線が自分に向かっているような気がする。
(う……ん。ここかなぁ)
 ペンを持っている逆側の手を下に下に持っていく。



 




    
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