「ん…ちゅ…」 日曜日、僕の部屋、僕のベッドの上。至っていつも通りの休日。 だけど、実はみっつほどいつも通りじゃないところがあった。 ひとつ目、真人がいないこと。 まあそれは常からのこと。さほど気にかけることではないのかもしれない。 ふたつ目、部屋のカーテンが締め切られていること。 ちょっとね、日が差して眩しいんだ。今日曇ってるけど。 つまり、『お察しください』というわけ。これも大した問題ではないように思う。 そしてみっつ目は… 「んちゅ…ぷは……はぁ」 目の前に本来そこにいるべきではない人――女子寮長(正しくは「元」が付くのだろうけど)がいて、僕と舌を絡ませていることだった。
「ねえ…本当にここで、その…するの?」 「嫌、ですか?」 「あーあ、直枝くんってば案外いじわるなんだから」
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